本記事では、普段の食事や非常時にも大活躍の乾パンを使った、ガッテン流のアレンジレシピをご紹介します。非常食としてのイメージが強い乾パンですが、今回ご紹介するレシピは毎日のメニューに取り入れやすく、手軽に美味しく楽しむことができます。今回は、肉団子、おはぎ、ドーナツの3品をご紹介し、併せて乾パンにまつわる豆知識もお届けします。
肉団子のレシピ
材料(8個分)
・乾パン 75g
・水 50ml
・豚ひき肉 75g
・玉ねぎ 25g
・卵 1個
・塩 小さじ1/2
・こしょう 少々
・揚げ油 適量
作り方
1. まず乾パンを細かく砕き、ボウルに入れます。
2. 砕いた乾パンに水50mlを加え、軽く混ぜてふやかします。
3. ふやかした乾パンに豚ひき肉、みじん切りにした玉ねぎ、卵を加え、よくこねます。
4. 塩とこしょうで味を調え、一口大の丸い団子に整えます。
5. 180℃に熱した油で、表面にきれいな色がつくまでじっくり揚げれば完成です。
この肉団子は、見た目が綺麗に仕上がり、カリッとした表面とふんわりした中身の食感が特徴です。シンプルな塩味で素材の旨みを引き出し、余った場合でも冷凍保存してさまざまなアレンジが楽しめます。
おはぎのレシピ
材料(12個分)
※乾パンともち米の分量は同量(合わせて1合分)になるようにしてください。
・乾パン 160g
・もち米 160g(1合分)
・水 80ml
・お好みの具(きなこやあんこなど)
作り方
1. もち米をよく洗い、水に30分以上浸漬した後、普通に炊きます。
2. 乾パンを細かく砕き、ボウルに入れます。ここへ水80mlを加え、15分ほど置いてふやかします。
3. 炊き上がったもち米にふやかした乾パンを加え、全体をよく混ぜ合わせ、さらに15分ほど置きます。
4. 混ぜ合わせたものを12等分して丸め、お好みのきなこやあんこなどで味付けをすれば、和風のアレンジおはぎの完成です。
もち米と乾パンが程よく混ざり合うことで、独特の食感と風味が楽しめるおはぎは、普段の和菓子とはひと味違った新感覚スイーツです。
ドーナツのレシピ
材料(10個分)
・乾パン 80g
・牛乳 100ml
・溶き卵 1/2個分
・砂糖 大さじ1
・揚げ油 適量
・仕上げ用グラニュー糖 適量
作り方
1. 乾パンを細かく砕き、ボウルに入れた後、牛乳100mlを加えて軽く混ぜ、15分ほどふやかします。
2. その後、溶き卵と砂糖を加え、全体をしっかりこねます。
3. 生地を10等分し、棒状や輪切りなどお好みの形に成形します。(形がまとまりにくい場合は、クッキングペーパーに載せた状態で揚げるのもおすすめです。)
4. 180℃に熱した油で、表面がキツネ色になるまで揚げ、取り出したらすぐにグラニュー糖をまぶして完成です。
ドーナツはサクッとした表面としっとりとした内側が魅力。砂糖の甘さが全体を引き締め、おやつタイムやティータイムにぴったりの一品です。
乾パンにまつわる豆知識
乾パンは非常食として広く知られていますが、その背景にはいくつかの興味深い理由があります。
缶に氷砂糖や金平糖が同梱されている理由
・糖分補給のため
乾パンだけでは水分が不足している場合、舌や喉に乾燥感を感じることがあります。そんなとき、氷砂糖や金平糖を舐めることで、即座にエネルギー源として働き、また唾液の分泌を促して口内を潤してくれます。
・非常時の心のリラックス効果
非常時には普段と異なるストレスがかかるため、甘いものや糖分は食べることで気持ちを落ち着かせる効果があります。乾パンと一緒に入っている氷砂糖は、非常時に心を和ませる役割も果たしています。
長い賞味期限の秘密
乾パンは、賞味期限が3~5年と非常に長いことでも知られています。その理由は次の通りです。
・乾パン自体に水分がほとんど含まれていないため、微生物の繁殖が抑えられている。
・酸化防止のために密封包装されているため、外部の空気や湿気からしっかり守られている。
こうした特性から、乾パンは非常時の備蓄食としても理想的な食品と言えるでしょう。また、日常の食生活に取り入れることで、ローリングストック(普段の食品を少し多めに買い、賞味期限の古いものから順に使う方法)にも活用でき、食品ロスを防ぐ工夫にもつながります。
まとめ
今回は、ガッテン流の乾パンアレンジレシピとして、肉団子、おはぎ、ドーナツの3品をご紹介しました。どのレシピも、乾パンの新しい魅力を引き出すアイデア満載です。シンプルな材料で作れるため、料理初心者の方でも挑戦しやすく、家族みんなで楽しむにぴったりなメニューです。また、乾パンにまつわる豆知識も合わせて知ることで、非常時だけでなく普段の食生活にも役立つ情報が満載です。
ぜひあなたも、これらのレシピを参考にして、乾パンの新たな可能性にチャレンジしてみてください。シンプルな食材ながらアレンジ次第で多彩な料理に変身する乾パン。日常の料理に取り入れることで、いつでもおいしく、そして安心して食事を楽しむことができるでしょう。
