脂肪燃焼スープダイエットは短期間で効果的に痩せられる方法として人気ですが、ダイエット後のリバウンドが懸念されるダイエット法でもあります。この記事では、脂肪燃焼スープダイエット後のリバウンドを防ぎ、継続的な健康維持のための秘訣について詳しく解説します。
脂肪燃焼スープダイエット後は食べ過ぎ注意
食べ過ぎのリスク
脂肪燃焼スープダイエット中は厳しい食事制限を行っているため、その反動でダイエット後につい食べ過ぎてしまいます。特に糖質や脂質は注意が必要です。
糖質の影響
糖質を摂取することで血糖値が上昇し、インスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンには摂取した糖質を肝臓や筋肉に蓄え、余分なものは体脂肪として蓄積する働きがあります。脂肪燃焼スープダイエット後に急激に糖質を摂ってしまうと、血糖値を高めてインスリンの分泌量も増加させてしまいます。
脂質の影響
脂質に関しては、糖質とタンパク質と比較して同量あたりのカロリーが倍以上あります。そのため、当然のことながら食べ過ぎればその分体脂肪として体内に蓄積され、せっかく脂肪燃焼スープダイエットで痩せてもすぐにリバウンドしてしまいます。
脂肪燃焼スープダイエットは栄養に偏りが出る
栄養の偏り
脂肪燃焼スープはタンパク質・脂質・糖質の三大栄養素がほとんど含まれていないため、栄養に偏りが出やすいダイエット方法です。日によって糖質やタンパク質を摂取する日がありますが、最初の4日間はほとんど栄養が足りていない状態が続きます。
基礎代謝の低下
タンパク質が不足することで筋肉量が減少し、基礎代謝の低下を招くことも脂肪燃焼スープダイエット後のリバウンドの原因のひとつです。
脂肪燃焼スープダイエット後にリバウンドしないための6つのポイント
脂肪燃焼スープダイエット後にリバウンドしないための6つのポイントについて解説していきます。
脂肪燃焼スープダイエット前の食事に戻さない
脂肪燃焼スープダイエットはリバウンドしやすいダイエット方法のため、脂肪燃焼スープダイエット前の食事に戻してしまうと簡単にリバウンドしてしまいます。高カロリーな揚げ物や食後のデザート、食欲を満たすための白米など、脂肪燃焼スープで痩せたからと言ってこのような食事をするのは避けるのが無難です。
糖質は低GIもしくは低糖質がベスト
脂肪燃焼スープダイエット後は少しずつ主食を摂るようにしていきますが、その際に注意したいのが、白米やパン、麺など、血糖値を急激に高める主食(高GI食品)は避けることです。低GI食品を主食にすることで急激な血糖値の上昇を抑えつつ、体に必要な糖質を摂ることができます。
主食におすすめな低GI食品 |
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玄米 |
オートミール |
全粒粉パン |
ライ麦パン |
ふすまパン |
さつまいも |
大豆 |
全粒粉パスタ |
豆パスタ |
そば |
脂肪燃焼スープダイエット後はタンパク質をしっかり摂る
タンパク質の重要性
タンパク質は筋肉の材料となり、筋肉量を維持するのに欠かせない栄養素です。しかし、脂肪燃焼スープダイエットでは5日目と6日目を除いてタンパク質を摂取することができず、脂肪燃焼スープダイエット後はタンパク質が不足した状態になります。そのため、脂肪燃焼スープダイエット後はしっかりとタンパク質を補い、筋肉量の低下によるリバウンドを防ぐことが大切です。
食事誘発性熱産生(DIT)
タンパク質は食事をした後に安静にしていても代謝が上がる食事誘発性熱産生(DIT)によって、摂取したエネルギーの約30%が消費されるといった特徴もあります。糖質のみ約6%、脂質のみ約4%と比較しても糖質や脂質を摂るよりもタンパク質を摂る方がダイエットにおいてメリットが大きいと言えます。
おすすめのタンパク質食品
タンパク質を摂るときの注意点として、タンパク質を多く含む食材である肉類や魚類、豆類は脂質も多く含んでいるので食材選びは気をつけるようにしましょう。肉類であれば牛肉の赤身肉や鶏のむね肉、魚類であればマグロや真鱈、豆類であればあずきやえんどう豆がおすすめです。
脂肪燃焼スープダイエット後も脂質は控える
脂質のカロリー
脂肪燃焼スープダイエット後のリバウンドを防ぐためには脂質を抑えることも大切です。糖質とタンパク質1gあたりのカロリーが4kcalであるのに対し、脂質1gあたりのカロリーは9kcalカロリー。糖質とタンパク質と比較して脂質には倍以上のカロリーがあり、脂肪燃焼スープダイエット後のリバウンドを防ぐためには控えるのがベストです。
良質な脂質
脂質を摂るときは「良質な脂質」を摂ることを心掛けてください。良質な脂質を含む食材としてはアボカド、ナッツ、魚類、貝類、オリーブオイル、えごま油、アマニ油、MCTオイルなどがあります。調理油として使うならサラダ油やごま油よりもオリーブオイルを、サラダにドレッシングをかけるならえごま油やアマニ油、お肉をよりも魚介類を食べるのが良質な脂質を摂るポイントです。
脂肪燃焼ダイエット後も食物繊維をしっかり摂る
食物繊維の重要性
脂肪燃焼スープにはたくさんの野菜が含まれ、食物繊維も豊富に含んでいます。食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2つに分けられ、どちらもダイエットに嬉しい働きがあります。
不溶性食物繊維
不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収することで便通を促進して腸内の老廃物を体外に排出する働きや腸内で発酵、分解されることで腸内環境を整える働きをします。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は腸内で水分に溶けることで「粘性」を持ち、余分な脂質や糖を吸着して体外に排出する働きや胃の中をゆっくりと動くことで血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。そのため、脂肪燃焼スープダイエット後も食物繊維を積極的に摂り、腸内環境を整えながらダイエットを行うのが最適です。
脂肪燃焼スープダイエット後はカロリーを管理する
カロリー管理の重要性
脂肪燃焼スープダイエット後のカロリー管理はとても大切です。というのも、脂肪燃焼スープダイエット期間中は決められたものを食べるだけだったのに対し、脂肪燃焼スープダイエット後は自分で食べるものを決めるため、カロリー管理をしないと簡単にカロリーオーバーになってしまうからです。
摂取カロリーの目安
そこで重要になるのが、消費カロリーよりも摂取カロリーを少なくすること。消費カロリーよりも摂取カロリーが上回った場合に消費できなかった分を体脂肪として蓄積してしまうため、消費カロリーよりも摂取カロリーを少なくする必要があります。
年齢(歳) | 男性(kcal) | 女性(kcal) |
---|---|---|
18~29 | 2,300 | 1,700 |
30~49 | 2,300 | 1,750 |
50~64 | 2,200 | 1,650 |
65~74 | 2,050 | 1,550 |
生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合
年齢(歳) | 男性(kcal) | 女性(kcal) |
---|---|---|
18~29 | 2,650 | 2,000 |
30~49 | 2,700 | 2,050 |
50~64 | 2,600 | 1,950 |
65~74 | 2,400 | 1,850 |
座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、通勤・買い物での歩行、家事、軽いスポーツ、のいずれかを含む場合
年齢(歳) | 男性(kcal) | 女性(kcal) |
---|---|---|
18~29 | 3,050 | 2,300 |
30~49 | 3,050 | 2,350 |
50~64 | 2,950 | 2,250 |
65~74 | 2,750 | 2,100 |
移動や立位の多い仕事への従事者、あるいは、スポーツ等余暇における活発な運動習慣を持っている場合
ダイエット弁当の活用
カロリー管理は1日のカロリーはもちろんのこと、1食あたりのカロリーや食事内容も考える必要があるため面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、ダイエット弁当を活用すればいちいちカロリー計算をする必要がなく、調理の手間も省くことができます。
脂肪燃焼スープダイエット後は運動も取り入れよう
有酸素運動の重要性
脂肪燃焼スープダイエット後は食事内容に気をつけるだけでなく、運動も取り入れるのがおすすめです。先ほど述べたように痩せるためには摂取カロリーよりも消費カロリーを高める必要があり、カロリー消費を行う運動はダイエットにもってこいです。
有酸素運動の効果
ウォーキングやランニング、サイクリングなど、体脂肪を減らすのにピッタリなのが有酸素運動です。有酸素運動は筋肉を動かすためのエネルギーとして脂肪を活用するため、効率よく脂肪燃焼したいダイエット時にもっとも最適な運動方法です。
ウォーキング1時間あたり | |||
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体重/強度 | 遅い | 普通 | 速い |
40kg | 126kcal | 147kcal | 181kcal |
50kg | 158kcal | 184kcal | 226kcal |
60kg | 189kcal | 221kcal | 271kcal |
70kg | 221kcal | 257kcal | 316kcal |
80kg | 252kcal | 294kcal
目次
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