今回は、初心者でも失敗しないと評判の「ガッテン流カキフライ」の作り方をご紹介します。家庭でも簡単に美味しいカキフライが作れる秘訣や、カキの下処理方法、揚げる際のポイント、さらにはタルタルソースのレシピやカキの栄養と健康効果にも触れていきます。忙しい日々の中で、家族に笑顔を届ける一品として、ぜひお試しください。
カキフライの魅力
カキフライは、ぷりっとした食感とサクサクの衣が特徴の料理です。揚げ物ならではの香ばしさと、カキ自体の旨みが絶妙にマッチし、ご家庭の食卓を華やかに彩ります。また、栄養価が高く、たんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれているため、健康的な食事としてもおすすめです。
材料と準備
カキフライ本体の材料（1人分）
・牡蠣（加熱用）：一般サイズのもの 約16個
・3%の塩水：水1に対し塩30g（塩分濃度3%）
・生パン粉：適量
・揚油：カキがしっかり浸かる量
バッター液の材料
・卵：1個
・小麦粉：大さじ3
・水または牛乳：大さじ1/2
タルタルソースの材料
・固ゆで卵：1個（12～15分茹で）
・玉ねぎ：1/4個（みじん切りにする）
・マヨネーズ：大さじ4
・酢：小さじ2
・塩胡椒：少々
・砂糖：少々（お好みで）
・パセリ：少々（お好みで）
ガッテン流カキフライの作り方
1. カキの下処理
まず、3%の塩水を用意し、カキをやさしく丁寧に洗います。カキに含まれる水分を極力均一に保つため、強くこすらず、まるで赤ちゃんを扱うように優しく洗いましょう。洗った後は、キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ります。
2. バッター液の準備
卵と小麦粉を泡立て器でしっかりと混ぜ合わせ、混ざったら水または牛乳を加えてバッター液を作ります。バッター液はカキに絡みやすく、揚げる際に衣が剥がれにくくする効果があるので、ここはしっかりと手順を守りましょう。
3. カキに小麦粉とバッター液をつける
カキに薄く小麦粉をまぶし、バッター液を絡めます。こうすることで、揚げる際にパン粉がしっかりと付着し、カキの旨みと水分が逃げずにプリっとした仕上がりになります。
4. パン粉をつける
バッターを絡めたカキを、あらかじめ平らに敷いたパン粉の上にそっと置きます。ここでは、無理に押さえず、パン粉が自然に付くのを待ちます。カキの黒っぽい部分を持って作業すると、見た目もきれいに仕上がります。
5. カキの揚げ方
170～180℃に温めた油（約2cmの深さ）で、カキをそっと入れます。最初の10秒は触らずに、カキがしっかりと衣を固めるのを待ちます。表面がこんがりと色づき始めたらひっくり返し、裏面も同様に揚げます。大きめのカキなら3分、小さめのカキなら約2分半を目安に揚げ、カキの音や色の変化に注意しながら仕上げてください。
6. 仕上げの予熱調理
揚げ終わったカキフライは、キッチン用の網に並べ、できれば立てかけた状態でしばらく置きます。この「予熱調理」によって、カキ全体に余熱が行き渡り、より一層ジューシーに仕上がります。
失敗しない3つのコツ
ガッテン流カキフライが美味しく仕上がる秘訣は、下記の3つのポイントにあります。
1. カキをやさしく扱う
カキはデリケートな食材です。全ての工程で、あたかも赤ちゃんを抱くように優しく扱いましょう。また、3%の塩水で洗うことで適度な水分保持を行い、焼いた際の縮みを防ぐ効果もあります。
2. バッター液の使用
卵と小麦粉から作るバッター液は、カキをしっかりと包み込み、揚げる際にパン粉の密着を助けます。これにより、衣が剥がれにくくなり、水分が流出せずにプリッとした食感を実現します。
3. 適切な温度と揚げ時間
カキの中心温度が85℃に達し、90秒以上加熱されれば、安全に食べられる状態となります。温度管理をしっかり行い、適切な揚げ時間を見極めることで、外はカリっと中はジューシーなカキフライが完成します。
タルタルソースの作り方
カキフライにぴったりなタルタルソースのレシピもご紹介します。自家製のタルタルソースは、市販のものとは一味違ったフレッシュな味わいが楽しめます。
作り方の手順
1. まず、玉ねぎをみじん切りにし、レンジで1分ほど加熱します。辛味を飛ばすための工程ですが、水にさらしても良いでしょう。
2. 固ゆで卵を粗く潰し、みじん切りにした玉ねぎを混ぜ合わせます。
3. マヨネーズ、酢、塩胡椒、砂糖、パセリを加え、全体を軽く混ぜ合わせたらタルタルソースの完成です。
カキの栄養と健康効果
カキは「海のミルク」とも称され、多くの栄養素を含む優秀な食材です。以下は、カキがもたらす健康メリットの一例です。
| 栄養素 | 効果 |
|---|---|
| タンパク質 | 代謝促進、ダイエットや疲労回復に効果的 |
| ビタミンB12 | 脳や神経の健康維持に必要 |
| 鉄分 | 貧血予防や免疫力向上 |
| 亜鉛 | 免疫力アップ、髪や肌の健康サポート |
| オメガ3脂肪酸 | 血流改善、コレステロールバランスの調整 |
100gあたり約14mgの亜鉛を含むため、成人男性の1日の推奨摂取量（約11mg）や女性の1日の推奨摂取量（約8mg）を、カキフライ1食で十分に補うことができます。こうした栄養面での魅力から、カキは女性や子供にも人気のある食材です。
まとめ
ガッテン流のカキフライは、カキのデリケートな性質を活かしつつ、下処理から揚げ方、そしてバッター液やパン粉の工夫まで、細かいポイントを守ることで家庭でも失敗せずに美味しく仕上げることができます。特に「やさしく扱う」「バッター液をしっかり使う」「適切な温度管理を行う」この三点に注意すれば、外はカリカリ、中はジューシーなカキフライが完成します。
また、合わせて作るタルタルソースは、自家製ならではのフレッシュな味わいが楽しめ、カキフライの旨味をさらに引き立てます。
カキの豊富な栄養を取り入れることで、健康面でもメリットが多く、毎日の食卓に取り入れやすい一品です。
ぜひ、今回のレシピを参考に、ガッテン流カキフライを作ってみてください。家族や友人から「美味しい！」と笑顔が広がること間違いなしです。
