「ためしてガッテン」のレンジで簡単に作れる焼き芋レシピをご紹介します。オーブンでじっくり焼く従来の方法とは違い、電子レンジを使えばたった15分程度でねっとり甘い焼き芋が仕上がります。忙しい日や急いでいるときにもとても便利なこの方法を、ぜひご家庭で試してみてください。
レンジで焼き芋を作る3つのポイント
低温でじっくり加熱
レンジの出力を最初は高め（600W程度）にして短時間加熱し、その後、低出力（200W程度）でゆっくりと加熱することで、芋の中まで火を通しながらも甘みとねっとり感が引き出せます。
大きめのさつまいもを選ぶ
できるだけ大きいもの、またはある程度の太さ・重量があるものを選ぶのがポイントです。細いさつまいもでは、加熱中に火が通りすぎてしまい、酵素の働きを十分に活かせません。
３．５％の塩水につける
さつまいもを３．５％の塩水につけることで、甘みが強調され、さらに美味しく仕上がります。一晩以上漬けるのが理想ですが、時間がない場合は1時間程度でも効果が期待できます。
材料と準備
【材料（1人分）】
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| さつまいも | 1本（べにはるかや安納芋がおすすめ） |
| ３．５％の塩水 | さつまいもが浸かる量 |
| キッチンペーパー | 適量 |
| ラップまたはビニール袋 | 適量 |
【下準備】
1. さつまいもを皮ごとよく洗います。
2. 洗ったさつまいもを３．５％の塩水に、できれば一晩以上、または最低1時間以上つけておきます。
3. 加熱直前に、さつまいもから軽く水気を拭き取り、キッチンペーパーで包みます。
4. 包んださつまいもを、さらにラップやビニール袋でしっかり包み、レンジに入れる準備をします。
レンジでの調理手順
基本の加熱方法
1. まず電子レンジ600Wで1分30秒加熱します。最初の高出力で表面を温め、内部に均一に熱が通るようにします。
2. その後、レンジの扉を開けずに出力を200Wに下げ、さらに10分加熱します。
※目安として、小さめのさつまいもなら200Wで8～10分、中～大きめのさつまいもなら200Wで10～12分が適切です。
複数本まとめて作る場合
小さめのさつまいもを2本まとめて調理する場合は、各さつまいもをそれぞれキッチンペーパーで包んだ上で、全体をまとめてラップまたはビニール袋で包みます。
・600Wで2分30秒、200Wで13分が目安となります。加熱時間はさつまいもの大きさに合わせて調整してください。
調理後の仕上げとコツ
加熱が終わったら、レンジから取り出し、温かいうちにキッチンペーパーを外します。芋の表面が乾いて余計な水分が飛べば、ねっとりとした焼き芋の完成です。
また、オーブンでじっくり焼く伝統的な方法と違い、電子レンジでは焼き上がりがしっとりしているため、ふんわりとした甘みを感じやすいのも魅力のひとつです。
さつまいもの品種とその魅力
「べにはるか」や「安納芋」といった品種は、特にねっとりとした食感とスイーツのような甘みが特徴です。
・べにはるかは、糖分（特に麦芽糖）が豊富で、なめらかな舌触りと自然な甘さが楽しめます。
・安納芋は、しっとりとした食感でありながら、焼き上がりでさらに甘みが増し、どんな年齢層にも人気があります。
レンジで焼き芋を美味しく作るためのポイント
・加熱前に塩水につけることで、さつまいもの甘みが引き出され、より濃厚な味わいになります。
・さつまいもの大きさや太さに注意し、適切な加熱時間を見極めることが大切です。
・複数本同時に調理する場合は、全体が均等に熱が通るように、ラップやビニール袋でしっかり包む工夫をしてください。
冷凍焼き芋の楽しみ方
レンジで作った焼き芋は、余った場合でも冷凍保存が可能です。
1. 余った焼き芋を新聞紙などで包み、冷凍用の袋に入れて保存します。
2. 食べる際は、電子レンジで軽く加熱するだけで、再び美味しい食感と甘みを楽しむことができます。
冷凍焼き芋は、特に作り置きやまとめ調理に適しており、忙しい日にも手軽に美味しく召し上がれます。
まとめ
今回は、「ためしてガッテン」流の電子レンジを使った焼き芋レシピをご紹介しました。ポイントは、まず適切な前処理（塩水につけること）と、低出力でじっくり加熱することです。べにはるかや安納芋といった、ねっとり甘い品種を使えば、より一層美味しい焼き芋が楽しめます。
電子レンジを上手に活用することで、手軽に、そして短時間で甘みたっぷりの焼き芋が完成します。オーブンで長時間焼く場合とは異なる食感や味わいを楽しみながら、忙しい日にも旬のさつまいもを存分に味わってください。
